2022.05.03

葬儀コラム【喪主編】

玉泉院 お葬式 葬儀費用 熊本 鹿児島

 皆さんは「終活」という言葉をご存知でしょうか。

自分の人生を終える時のことを考えて、自分の死後に子供や孫たちに負担をかけないよう、生前に墓じまいなど身の回りの整理をする「終活」。高齢化社会に更に拍車がかかる令和の時代、お若い方でも度々耳にするかもしれません。その中でも不意に訪れる、大切な方とのお別れの時間「お通夜」や「お葬式」は、当日だけでなく準備や事後もご遺族の手間と労力、全体を通しての金銭面での負担が大きいのです。特に金銭的な事は漠然と知っていても、実際の葬儀費用の詳細をご存知の方は多くはないでしょう。自分がいつか突然、葬儀の代表者「喪主」を務めることになるかもしれません。
 
この記事では、あくまでも全国の大まかな平均価格ですが、突然の葬儀の際に困らないよう葬儀に必要な費用をまとめました。ただ実際の出費は都道府県や地域により変動しますので、是非この記事をご覧になったのを機に、ご自身や親御さんのお住まいの地域での葬儀費用を調べてみてください。
 

一言で「葬儀費用」とは言っても実際、内訳や必要項目にはどのようなものがあるのでしょうか。まずお葬式に参列されるのはご遺族の方だけではありません。親戚やお世話になった方々が大勢いらっしゃる場合もあります。皆様への接待や飲食、更にお寺のお坊さんをお呼びした場合の費用、お葬式の後には香典の返礼品なども必要になってきます。お葬式が終わったら全て終わり、ではないので注意が必要です。


具体的には、下記の項目は一般的に必要となる一覧ですので、金銭的に慌てないように準備をしておきましょう。特に飲食や返礼品、寺院関連はお住まいの都道府県や地域、宗派でも大幅な変動があるようです。

・お葬式を実施するための費用:火葬場の使用料金・式場の使用料金・それぞれの人件費
・飲食費など:お通夜の飲食・精進落とし(※下記)・飲み物代
・返礼品など:返礼品・香典返し(※下記)
・寺院関連:読経料金・戒名料金・心づけ

いかがでしょう。葬儀関連の言葉は難しいので、お聞き馴染みのない言葉もあったかもしれません。ひとつずつ解説していきますね。
まず「精進落とし」は仏教の考え方に基づくもので、葬儀後の会食です。地方によってお斎(おとき、おとぎ)・精進明け・精進上げ・精進落ちなどの呼び名があります。かつて仏教では故人が浄土へ行けるようにと、ご遺族は四十九日の忌明けの法要が行われるまで肉や魚を食べずに過ごすのが一般的。四十九日が明けた際の食事が「精進落とし」でした。

現代では親族が集まる際の負担軽減のため、火葬場から戻った日にそのまま初七日の法要まで終える「繰り上げ初七日」が多くなり、その会食を「精進落とし」と呼ぶようです。費用は平均的に一人あたり4,000円~5,000円が一般的で、用意する食事の内容や会場、お住まいの地域によって異なります。
 
「繰り上げ初七日」の場合、お葬式当日に人数分の食事を準備しておかなければなりません。葬儀の準備を進めつつ精進落としの手続きを、喪主やご遺族の方が取り掛かる必要があるのです。葬儀の後に近親者やお寺のお坊さんだけで行う場合が多いのですが、精進落としの参加人数の把握は早めに行った方が良いですね。
 次に「香典返し」は、葬儀・告別式で故人にお供えいただいた金品(お香典・玉串料・お花料・お供え)へのお返しのことです。香典返しの金額は、いただいた香典の3分の1から半分程度が一般的とされています。例えば1万円のお香典をいただいた場合、5,000円程度がお返しの目安です。忌明けの法要が無事に終えられたこと、故人が生前にお世話になった感謝の気持ちをお伝えするための返礼品で、関西では「満中陰志」と呼ばれています。法要後一か月以内にお贈りするのが目安ですが、こちらも時代の変化と言いますか、法要後すぐに贈る場合もあるようです。その際に挨拶状やお礼状を添えることが大半ですので事前に準備が必要です。
 では葬儀全体の総額は一体いくらになるのでしょうか。「お葬式に関する全国調査」を2年に1回行っている、株式会社鎌倉新書にて実施された「第4回お葬式に関する全国調査(2020年)」には葬儀費用の項目があります。参考に見てみると、葬儀にかかった合計費用は全国平均で「およそ208万200円」とのこと。つまり上記4項目(お葬式の実費・飲食・返礼品・寺院など)の総額がおよそ208万円です。突然の出費は困るという方もいらっしゃるでしょうが必要経費ですので、普段からコツコツと貯蓄をしておきたいですね。あくまでも平均価格なので、ある程度は変動があっても対応できるように余裕を持って貯蓄しておきたいところです。
もし貯蓄にご不安がある方は「互助会」のご検討をオススメします。「互助会」は将来的にいずれ行うであろう、結婚式や葬儀などに備えて会費を積み立てていくシステムです。突然の出費を事前に備えられますので、安心して冠婚葬祭を迎えられます。玉泉院で葬儀ができるセルモの互助会員になれば葬儀費用の割引だけでなく、グループ企業の特典も受けられます。

 他の調査では、日本消費者協会の資料では葬儀費用の全国平均は「195.7万円」、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査から葬儀費用の全国平均金額を算出すると「約133.6万円(2019年度)」となるようです。葬儀の規模や参列者の人数、ご遺族のご要望によって変動があるのですね。玉泉院では見積りを作成できますので、要望を話しつつ納得のいくお葬式の準備を進めたいですね。

 葬儀費用の支出ばかりをお話してきましたが、ご香典や保険、公的扶助などといった収入もあり得ます。収支のバランスを把握しつつ、故人を偲ぶ葬儀にしましょう。
 

ここまで何度も「都道府県や地域によって葬儀費用に変動がある」とお伝えしましたが、補足として全国ではなく、地域ごとの大まかな葬儀費用をご紹介します。下記はある葬儀会社が発表した一例です。お葬式に必要な金額を見積もるには「9項目」の確認が重要だとされています。内訳は①基本費用(実際のお葬式の費用)②付帯品③車両(火葬場までの送迎バスなど)④供花⑤返礼品⑥飲食⑦火葬場⑧式場⑨お布施(寺院関連)、それらを総合的に合算した事例です。
 
物価や地価に比例して、平均価格や相場が高めの傾向があります。関東では236万円、特に主要都市の東京23区、東京都西部、神奈川、埼玉の一部では火葬場が民営の地域もあり、相場に大きな金額の差があるようです。
 
地域の慣習、お葬式の内容に地域の差が顕著に現れるようです。地域差やご遺族のご要望により葬儀費用も増減する可能性が高くなります。
詳細なデータは出ていませんが、四国の平均は134万円とされています。関東や首都圏とは100万円以上も差がありますね。
こちらも最近の詳細なデータは出ていませんが、鹿児島県・熊本県・大分県は平均がおおよそ126~129万円とのこと。四国と九州は、大半の地域で全国平均を大幅に下回るようです。
 

いかがでしょうか。令和は高齢化社会を通り越して「超」高齢社会と言われています。今後、多くの方が直面するであろう葬儀費用の問題。早くから備えておきたいですね。冠婚葬祭は突然かつ多額の出費となる場合も多いので、「互助会」の加入をご検討されても良いかもしれません。普段から積み立てておけば、いざという時も安心です。

最後に、この記事が皆様の「終活」の支えになれば幸いです。


※セルモの「互助会」について知りたい方は、いつでもお電話かお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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