2022.04.27

葬儀コラム【会葬者編】

玉泉院 お葬式 しきたり 目覚まし 熊本

「お通夜」とは、家族や友人など故人様と親しい人が集まり、故人様と最期の夜を過ごす儀式の事で、もともとは夜通しで行っていた為に「通夜」と呼ばれていました。通夜は、夜伽(よとぎ)ともいいます。最近では死亡当日に近親者のみによる仮通夜を行い、弔問者を受け入れる本通夜をその翌日に行うケースが見られますが、もともとは遺体のそばで線香を絶やさないようにしたり、添い寝をしたり、死者を葬る前に一晩中奉仕する習わしになります。
 
通夜での、熊本特有の風習として「目覚まし」があることをご存知でしょうか。本来は、通夜の参加者のために夜通し目を覚ましていてほしいと、酒や菓子を持参していました。現代ではそれに相当する金額を封筒に入れて渡すことが多くなりました。表書きは「目覚まし」で、金額は香典より少額であるようです。(目覚ましの目安の金額は、1,000円〜3,000円と言われています。)
最近は、葬儀の都合からか、午後6時か7時ごろから始まり、通夜振る舞いを含めても9時過ぎには終わる「半通夜」が多くなっており、徹夜の夜伽(よとぎ)をしない傾向になっています。斎場の仮眠室や、自宅に戻るなどして、遺族が身体を休めるケースも増えています。
一般的には、通夜または葬儀・告別式のいずれかに参列する方が多いようです。ただし、葬儀の日程だけを知らされた場合には、葬儀の参列だけにとどめておきましょう。それほど親しい関係ではない場合でも、仕事の都合などでどうしても葬儀に参列出来ない場合であれば、通夜に参列して弔意を表すのがよいでしょう。その場合、「申し訳ございませんが、やむを得ない事情がありまして葬儀(告別式)にはお伺いできませんので、お通夜には参列させていただきます」と伝えましょう。
開始時刻の10分前までに会場に到着し、受付で記帳をします。「この旅はご愁傷様です。ご霊前にお供えください」とお悔やみの言葉と共に香典を差し出します。

式場到着

喪主・導師・葬儀社が進行打ち合わせ

式場内に着席

導師入場・開式

読経

焼香

導師退場・閉式

通夜振る舞い、喪主挨拶

会葬者退出後、身内で会食

夜伽(行わないケースもあり)
葬儀後に喪主が簡単な料理と飲み物を出し弔問客をもてなす通夜振る舞いは、弔問に対するお礼とお清め、そして個人の供養のために行われるものです。お酒や料理を皆で囲みながら、故人の思い出を語る場でもあります。あくまでも葬儀の一環であることから、通夜振る舞いに参加する際は故人を偲び、遺族を労わる心遣いが求められます。関係者と特に親しければもてなしを受けますが、一般参列者は辞退した方がいいでしょう。途中で退席するときは、「お先に失礼します」と述べて静かに帰りましょう。

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