2023.12.14

葬儀コラム【喪主編】


遺骨を既存のお墓から新しい場所に移し、お墓を片付けて更地にし、墓地の管理者に返還する一連の行動のことです。
お墓を管理する子孫がいないため遺骨を永久供養墓などに移す人が増えている中、墓じまいをするケースも増えています。
ここでは、墓じまいをするにはどうすればよいのか、お墓の撤去や役所での書類取得などの流れ、閉眼供養のお布施、今までのお墓からの離檀料、新しい墓地の準備など墓じまいにかかる一連の作業内容や、それにかかる費用などを中心にご説明します。
また、墓じまいの費用負担を抑える方法や墓じまい費用が払えない場合の対処方法についてもご紹介しています。


引っ越しのときに引っ越し先を決めるのと同じように、墓じまいの際も取り出した遺骨をどこに納骨するのかを決めておきます。候補としては以下のようになります。
1,新しく作ったお墓に納骨する
2,永代供養墓を契約する
3,納骨堂を契約する
4,樹木葬を契約する
5,散骨する
6,手元において供養する
それぞれにメリットとデメリットがあるので、比較検討し自分が納得いくものを選んでください。
霊園や寺院など、自分のお墓がある霊園や墓地に、墓じまいのことを連絡します。檀家である場合は墓じまいをする理由などを聞かれることがあるので、答えを用意しておいてください。また、このときに埋葬証明書のことも相談しておくと良いでしょう。
墓地がある自治体の役所へ行き、改葬許可申請書を発行してください。既存のお墓から遺骨を取り出すときと新しく納骨するときに必要になります。
自治体によっては、改葬許可申請書の申請時に既存の墓地の管理者が発行する埋葬許可書や新しい納骨場所の管理人が発行する受入証明書が必要になることがあります。
 
遺骨を取り出す際にお経をあげてもらうことです。魂抜きとも言われます。
遺骨を取り出します。取り出した遺骨は新しい納骨場所に入れるまで大切に保管してください。

石材業者などに依頼して墓石を撤去し、お墓を更地に戻して管理者に返還します。
管理者から業者の指定をされることも多いので、事前に確認が必要です。

取り出した遺骨を新しい場所に納骨したら、墓じまいは終了です。
納骨にあたって法要を行うことも多いので、お布施を用意しておきましょう。

お墓を撤去して更地に戻す費用です。
1㎡あたり10〜15万円程度を見込んでおきましょう。お墓の立地や状況によっては追加費用が発生することもあります。地域差も大きいので気をつけましょう。

お墓を撤去し遺骨を取り出す前にお墓の閉眼供養を行います。それぞれのお寺との関係性などにもよりますが、数万円程度といわれています。
また、新しい納骨先に遺骨を入れる場合にもお布施が必要になります。

既存のお墓から取り出した遺骨を納めるための、新しいお墓を入手する費用です。
墓石を購入して新しく個人のお墓を作るのか、永代供養にするのか、納骨堂に遺骨を納めるのか、樹木葬を選ぶのかなどコストは大幅に異なります。
※納骨堂の相場は1室あたり約30〜50万円。

墓じまいをするときは、役所や墓地の管理者から数種類の書類を交付してもらう必要があります。具体的には以下の書類です。
①改葬許可申請書
墓地がある自治体の役所で申請して発行してもらう
②埋葬許可書または納骨証明書
既存のお墓の管理者に依頼して発行してもらう
③受入証明書または永代供養許可証
新しいお墓の管理者から発行してもらう。自治体や管理者によっては発行時に数百円から1,000円程度の手数料が発生します。あらかじめ問い合わせして確認しておきましょう。なお、埋葬許可書については「そのお墓に埋葬されている人数分」の枚数が必要になるため、昔からあるお墓は埋葬証明書の取得に時間と費用がかかってしまいます。自分で手続きできないときは行政書士などに代行してもらうことになりますが、その場合は行政書士への報酬が必要です。

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