2024.05.10

葬儀コラム【会葬者編】

お通夜やお葬式に参列する際必ず持参する御香典。
急に必要になる場合も多く、頻繁に用意するものではないため香典袋の種類、書き方など事前に把握しておきたいものです。
今回は香典袋の種類と書き方についてご説明いたします!

日本でお葬式の割合が一番多いのが仏教です。
無地のものから上品なデザインが入っているものまで市販されている一般的な香典袋が使用できます。
しかし宗教によって表書きが異なるため、元々文字が印刷されているものを使用する場合は注意が必要です。
「御霊前」は浄土真宗以外では使用できますが、浄土真宗では亡くなった方はすぐに成仏し、仏様になると言われているため、浄土真宗では「御仏前」と記載しましょう。
ですが実際には急なことで相手の宗派がわからないことが多いと思います。
その場合は「御香典」と記載して良いでしょう。
四十九日以降の法要の際に包む場合は広い宗派で「御仏前」を記載します。
神道の葬儀の場合は白色無地の仏教と同じ袋で構いませんが、蓮や菊のデザインが入ったものは控えましょう。
表書きは「御霊前」「御神前」「御玉串料」のどれかを記載します
一般的な水引きが省かれた、十字架や百合のデザインが入っている香典袋を選ぶことで故人様により気持ちを伝えられるでしょう。
また、蓮のデザインが施されたものは不向きとされています。
表書きには「献花料」「御花料」「忌慰料」を記載します。また、カトリックの信者の場合は「御ミサ料」と記載してください。
水引きは印刷されているものでも構いません。一般的にシンプルで購入しやすい香典袋です。
1万円以上の香典を包む場合は、本物の白黒の水引きが施されているものを選びましょう。
5万円以上の香典を包む場合は大判で双銀の水引きが施されているものを選びます。
作りもしっかりしたものが好ましいです。
シンプルな香典袋に大きな金額を包むのはチグハグな印象を与えることがあるため、金額に合った香典袋を選ぶことが大切です。
最近では香典袋に相応しい金額の目安が記載されていますので参考にしてみましょう。
 

外包みには上に「表書き」と下に「名前」どちらも縦書きで中央に記載します。
また、基本薄墨の筆を使用することがマナーになります。(ない場合は濃墨でも可)中袋はボールペンで構いませんが外包みにボールペンを使用することはマナー違反です。
最近では筆ペンなど使用しない方が多いですが、いざという時のために1本は持っていた方が良さそうですね!コンビニ、文房具コーナーや100円ショップにも展開されています。
四十九日以降の外包みは広い宗派で濃墨を使用することが多いです。
中袋の表には「香典の金額」、裏面には「名前と住所」を縦書きで記載します。
住所は郵便番号を省略せず、外包みがなくても誰から送られたものか分かるよう、わかりやすくはっきりと記載しましょう。
また中袋はボールペンでも問題ありませんが、フリクションインキ(擦ると消えるボールペン)は文字が消えてしまう可能性があるため使用を控えましょう。

悔やみの場でご遺族に不快な思いをさせないために、また自分自身が恥ずかしい思いをしないために正しいマナーで御香典を用意したいものですね。
玉泉院では香典袋の販売や薄墨ペンの貸し出しも行っておりますので、万が一忘れてしまった場合は会館の事務所までお声掛けくださいませ。

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