【行けない日でも】お墓参りに行けない時は?台風や豪雨の日の対応

「お彼岸だから行かなくちゃ」「命日には必ずお参りを」と思っていても、台風や大雨、積雪などで外出が難しい日もあります。ここでは悪天候でお墓に行けないときに、自宅でできる供養やお墓参りの考え方、天災によってお墓に被害が生じた際の対処方法についてご案内いたします。

悪天候でお墓参りに行けないとき

自宅でできる供養

お墓に行けない日でも、仏壇があれば仏壇の前で、仏壇がない場合でも写真や位牌に向かって祈ることができます。さらに、故人様が生前に好きだった食べ物やお菓子をお供えし、「これ好きだったよね」と心の中で語りかけるだけでも温かい気持ちになれるでしょう。お経やお念仏を唱えることも、先祖様や故人様の魂を慰める大切な供養のひとつです。

後日に改めてお参りを

天候が落ち着いた後に、日を改めてお墓参りに行きましょう。「先日は行けなかったけれど、天気が良くなったから来ました」と心の中で伝えるだけで、ご先祖も安心して見守ってくださるはずです。

台風や強風で起こる被害

台風や強風では、墓石がずれたり倒れたりすることがあります。卒塔婆やロウソク立て、湯のみなどの付属品も飛ばされ破損する可能性があり、倒木による損傷や納骨室への浸水なども考えられます。特に古い墓石は接合部分が弱く、被害を受けやすいため注意が必要です。

被害が出てしまった場合

墓石の倒壊やひび割れなどの損傷があった場合は、石材店に修理を依頼するのが安心です。軽度の破損や付属品の飛散は応急対応できますが、大きな損傷は専門家に任せることが安全です。また、寺院や霊園の管理者に相談すると、信頼できる業者を紹介してもらえることもあります。

浸水や地下構造のリスク

地下に納骨室がある墓は浸水リスクが高く、排水設備の改善や設置位置の工夫で被害を軽減できます。被害が発生した場合、石材店が混み合うことも多いため、早めに相談することが重要です。

まとめ

悪天候でお墓参りができなかった場合でも、ご自宅で心を込めて手を合わせることが何よりの供養となります。台風や強風などで被害があった場合は、無理をせず専門家や霊園管理者に相談して適切な対応を行いましょう。天候が落ち着いた後に改めてお参りをすることで、故人様やご先祖への思いを形にすることができます。
玉泉院では、災害時のお墓の管理や供養の仕方についてもご相談を承っておりますので、不安がある場合はお気軽にご相談ください。