【新しい年に考える】家族の想いをつなぐ、終活という小さな習慣
終活とは
「終活」とは、人生の終着点を見据えることで自分自身を見つめ直し、「今」をより良く、自分らしく生きるための前向きな活動です。 それは、ご自身の想いを整理するだけでなく、親御様やご家族の考えを確かめ合い、絆を深める貴重な機会でもあります。
お互いの希望を共有することで、これまで知らなかった家族の歴史や友人関係、大切な思い出に触れるきっかけにもなり、心豊かなひとときへとつながります。
いざという時の「家族としての備え」
将来の話題は避けがちですが、その日は誰にでも等しく訪れます。だからこそ、いざという時に慌てず、ご本人の尊厳を守るために不可欠なのは、事前に『意思の疎通』を図っておくことです。
終活を個人の責任にするのではなく、家族で支え合い、対話を重ねながら進めていくことが、最善の備えとなります。
親子の不安を安心に変える「10のチェックポイント」
向き合うのは勇気がいりますが、事前に話し合っておくことは、親御様にとってもご家族にとっても、未来の安心につながります。肩の力を抜いて、まずは世間話の延長で、気になることから耳を傾けてみてください。
① 身の回りのこと(重要書類・デジタル遺品)
保険証券や通帳など「大切なものは〇〇にある」と共有しておくだけで、後の手続きは格段にスムーズになります。特にスマートフォンやSNSなどの「デジタル遺品」は注意が必要です。ロック解除は親族でも困難な場合が多いため、IDやパスワードの保管場所(あるいはエンディングノートへの記載)を確認しておくと安心です。
② 財産関係のこと
切り出しにくい内容ですが、口座の場所や資産運用(株・投資信託等)、保険の加入状況は把握しておきましょう。「保険金がすぐに出ず、葬儀費用の支払いに困る」というケースも少なくありません。また、預貯金の概算を知ることは、将来の介護費用や葬儀費用の工面、延いてはご家族の負担軽減につながります。
③ 介護・療養の意向
病気や認知症など、判断能力が低下した際、自宅での介護を望むのか、施設入居を検討するのか。これらは高い確率で起こりうる問題です。親族や知人の事例をきっかけにするなど、無理のない形で「どう過ごしたいか」を聞いておきましょう。
④ 成年後見制度の検討
認知症等で判断能力が不十分になった際、法律的に本人を支援する「成年後見制度」が注目されています。備えとして有効な反面、一度開始すると「資産の活用が制限される(原則、元本割れする投資や親族への贈与ができなくなる)」といった側面もあります。利用を検討される際は、制度の特性を家族で正しく理解しておくことが重要です。
⑤ 緊急連絡先・親族リスト
万が一の際、誰に、どこまで連絡すべきか。連絡先が不明だと、その後の手続きや葬儀の準備に大きな支障が出ます。あらかじめ「連絡リスト」を作成し、親子で共有しておくことをおすすめします。
⑥ 葬儀の希望
誰に見送ってほしいか、喪主は誰に頼むか、遺影に使う写真や旅立ちの衣装など。最近では「自分らしい見送り」を希望される方も増えています。すでに互助会に加入している場合や、希望の葬儀社がある場合も、この機会に確認しておきましょう。
⑦ 宗旨・宗派の確認
菩提寺(お付き合いのあるお寺)や神社の有無、宗派などは必ず確認しましょう。近年、核家族化により「いざという時に宗派がわからず、枕経やお通夜の手配ができない」というトラブルが増えています。お寺との関わり(檀家関係)を確認しておくことは、供養の基本となります。
⑧ 地域の風習・しきたり
地域によっては、葬儀の際に近隣組織(隣組など)が深く関わる慣習が残っています。
特に実家が遠方にある場合は、その地域のルールを親御様に確認しておくと、戸惑わずに対応できます。
⑨ 相続・遺言の準備
相続対策がなされていないと、残された家族に予期せぬ税負担やトラブルが生じることがあります。「うちは財産が少ないから大丈夫」と思っていても、遺産分割で揉めるケースは少なくありません。
遺言や相続について言葉にしておくことは、単なる手続きの準備ではなく、家族が笑顔で未来へ歩み出すための、大切な心の整理でもあります。
⑩ 法事・法要関係
法事の参列範囲は、地域や家系によって判断が難しいものです。事前に親御様の希望を聞いてリスト化しておくことは、後の法要準備をスムーズにし、親族間での細かな行き違いを防ぐための安心の備えとなります。
まとめ
終活を通じて準備を進めることは、これからの人生をより前向きに歩むための道しるべとなります。 離れて暮らすご家族も、この新しい年の始まりをきっかけに、まずは「声を聞く」ことから始めてみませんか。定期的に気持ちを伝え合う習慣が、家族の安心を支えます。
おわりに
玉泉院では、終活の始め方や専門家による相続相談、葬儀費用の概算など、具体的な疑問にお答えする『終活セミナー』を定期開催しております。 ご家族だけでは切り出しにくい話題も、セミナーという場を借りることで、自然な形で話し合いのきっかけがつかめます。
毎月の相談会も実施しておりますので、どんな些細なことでもお気軽にお問合せください。
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