【心を込めて】弔電の送り方 文章例
大切な方を亡くされたご遺族に、遠方やその他やむを得ない事情で葬儀に参列できない場合、弔意を伝える方法の一つが「弔電」です。ご遺族への思いやりと故人への敬意を込めて送ることが大切ですが、言葉選びやマナーに迷う方も少なくありません。ここでは、弔電の基本マナーと文例をご紹介します。
宛名と送り先
弔電の宛名は、喪主様のお名前をフルネームで記載するのが基本です。
喪主様のお名前がわからない場合は、「〇〇(故人様のお名前)様 ご遺族様」と記すことも可能です。
故人様が会社関係の方の場合は、会社名や部署名、役職を加えることも検討しましょう。
送付先は通夜や葬儀、告別式が行われる会場が一般的ですが、ご遺族の自宅で行われる場合もあるため、必ず事前に確認してから手配することが大切です。
送るタイミング
弔電は、通夜の前、または告別式が始まるまでに届くよう手配するのが理想です。急な訃報で間に合わない場合も、告別式後に送る際はご遺族への配慮を忘れないことが大切です。
メッセージの構成
弔電の文面では、故人様への哀悼の意とご遺族へのお悔やみの言葉、そして故人様との思い出などを簡潔に伝えることを意識しましょう。手紙のような「拝啓」「敬具」といった頭語や結語は必要ありません。
忌み言葉に注意
「重ね重ね」「くれぐれも」など不幸が繰り返されることを連想させる言葉や、「追って」「続いて」といった不幸が続くことを意味する言葉は避けます。
また、宗教や宗派によって使用を控えた方が良い言葉もあります。「ご冥福をお祈りいたします」は仏式で使われますが、神道やキリスト教では用いません。相手の宗教が不明な場合は、「お悔やみ申し上げます」など宗教を問わない表現を選ぶと安心です。
弔電を手配する際は、定型文が用意されている場合もあるのでその中から選んで送ることも可能です。
句読点について
弔電では句読点を使用しないのが一般的です。これは故人様への想いが途切れないようにとの配慮とされています。読みやすさを考え、適度に改行を入れることが大切です。
弔電の文章例
弔電の文面は、定型文を参考にしつつ、故人やご遺族との関係性に合わせてご自身の言葉で想いを伝えることが大切です。
一般的な弔電
〇〇様のご訃報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます ご生前の笑顔を思い出し〇〇様が安らかにご永眠されますよう心よりお祈りいたします ご遺族の皆様にはお力落としのことと存じますがどうぞご無理なさらないでください
故人との思い出を交える場合
〇〇様のご逝去の報に接し驚きを隠せません 〇〇様には生前たいへんお世話になりました 優しいお人柄と笑顔が忘れられません 安らかな旅立ちを心よりお祈り申し上げます ご遺族の皆様のご心痛 いかばかりかとお察しいたします
心ばかりではございますが 心よりお悔やみ申し上げま
ご友人や親しい間柄の方へ
〇〇さんの突然の訃報に接し 悲しみにたえません もっとたくさんお話したかったです 安らかなご永眠を心よりお祈りいたします ご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます
ビジネス関係の方へ
〇〇様のご逝去に際し 謹んで哀悼の意を表します 在りし日のお姿を偲び 心よりご冥福をお祈り申し上げます ご遺族の皆様のご心痛 いかばかりかと拝察いたします 略儀ながら書中をもちましてお悔やみ申し上げます
弔電サービスについて
弔電は、NTTの電報サービス「D-MAIL」をはじめ、郵便局のレタックスやインターネットの弔電サービスなど、様々な方法で送ることができます。台紙の種類も豊富で、故人やご遺族のイメージに合わせたものを選ぶことができます。
また玉泉院では、全日本冠婚葬祭互助支援協会の弔文・供花サービス『きよらか』をご利用いただけます。直接、葬儀会館へお届けすることができますので、ぜひご活用ください。
まとめ
弔電はご遺族への温かいお心遣いを伝える大切な手段です。マナーを守り、心を込めたメッセージを送ることで、ご遺族の悲しみに寄り添い、故人への敬意を表すことができます。いざという時に困らないよう、今回の情報を参考にしていただければ幸いです。