2025.03.07

葬儀コラム【会葬者編】

生前親しくしていても、喪主やご遺族が連絡先を知らなかったり、近年の家族葬の増加により、訃報を後になって知ることも少なくありません。
故人との関係性やご遺族の状況に配慮し、マナーを守ってお悔やみの気持ちを伝えることが大切です。
今回は、訃報を後から知った際の対応や、弔問・香典のマナーについて詳しくご紹介します。
訃報を後から知った場合は、まずご遺族に連絡し、弔電や香典を送ってよいか、自宅へお参りに伺ってもよいかを確認しましょう。
その際、お悔やみの言葉を忘れずにお伝えすることが大切です。
近年、家族葬で葬儀を執り行い、後日SNSやメール、手紙、ハガキなどで訃報が届くことも増えています。
その際、あらかじめ「香典辞退」などの記載がある場合もあるため、内容をよく確認しましょう。
記載があるにもかかわらず「香典を送ってもよいですか」と尋ねるのは失礼にあたるため、ご遺族の意向を尊重し、見落とさないよう注意が必要です。
電話で弔問の許可が得られた場合は、日程をご遺族に伺い、できる限りご都合に合わせるようにしましょう。
ただし、葬儀後は各種手続きに追われたり、気持ちの整理がつかないこともあります。約束をしていても急な都合で訪問が難しくなる場合も考えられるため、その際は思いやりをもって「改めてお伺いします」など、配慮のある言葉をかけることが大切です。
お葬式ではないため、喪服を着る必要はなく、普段着で問題ありません。ただし、派手な服や華美な装飾は控え、グレー・紺・ブラウンなど落ち着いた色合いの服を選ぶと良いでしょう。
また、アクセサリーやメイクも控えめにし、故人やご遺族への配慮を忘れないようにしましょう。
弔問時に特別な持ち物は必要ありません。ご遺族の気持ちに寄り添い、心を込めてお参りすることが何より大切です。
供物を持参する場合は、故人が好きだったものを選ぶと喜ばれるでしょう。ただし、生ものや高価な品はご遺族の負担になることもあるため、3,000円〜5,000円程度の日持ちする品物が安心です。
また、仏式の場合は数珠を持参し、手を合わせる際にそっと手にかけてお祈りするとよいでしょう。
後日弔問する際は、ご香典を持参し、直接お渡しするのが一般的です。金額の相場は、葬儀と同様に故人との関係性によりますが、親しい間柄であれば5,000〜10,000円程度が目安とされています。
仏式の場合、香典袋の表書きには注意が必要です。四十九日までであれば「御霊前」、四十九日を過ぎたら「御仏前」と記載します。また、「御香典」とすることも可能です。ただし、浄土真宗では、故人はすぐに仏様になると考えられているため、四十九日前であっても「御仏前」と書くのが適切です。
近年は家族葬を選ぶご家庭も増え、香典を辞退される場合もあります。ご遺族の意向を大切にし、事前に確認したうえで、辞退されている場合は無理にお渡しせず、その気持ちを尊重しましょう
直接お伺いしてお参りするのが一般的ですが、遠方でなかなか足を運べない場合や、ご遺族と日程が合わないこともあります。また、ご遺族の気持ちがまだ整理できず、弔問を控えてほしいと伝えられることもあるかもしれません。
そのような場合は、無理に訪問するのではなく、手紙でお悔やみの気持ちを伝えるのも一つの方法です。心を込めた言葉を綴ることで、故人への想いやご遺族への労いの気持ちが届くことでしょう。
訃報を後から知った際は、ご遺族に確認し、弔問や香典の扱いについて配慮しましょう。弔問時は落ち着いた服装で、香典は相場を参考に準備しますが、辞退されている場合は無理に持参しないように注意します。もし弔問できない場合は、手紙でお悔やみの気持ちを伝えることも大切です。何よりも、ご遺族の意向を尊重し、心を込めて故人を偲びましょう。
詳しいご相談は、玉泉院までお問い合わせください。

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